2002年11月30日 悪いキツネとヤギ村長
昔々あるところに、悪ーいキツネがおったそうな。
そやつは、隣村から子供をさらってきたり、まりふぁなや
偽札を作っては、周りの村にばらまいてみたり、あるときに
は、飛行機に、爆弾ををしかけたりもしていたものじゃ。

さて、いよいよ冬が近づいて、本当に食べるものがなくなって
しまった悪いキツネは、あることを思いついたそうな。
「おおそうだ、そういえば、昔、散々ひどい目にあわされた隣村
から、まだ、お詫びの品をもらってなかったぞ」「ここはひとつ、
さらってきた子供を返してやって、お詫びの品をゲットしちゃうぞ」

そこで、隣村のヤギ村長さんを呼んで、「まずはお試し」ということ
で、5人の子供を2週間の約束で里帰りさせたそうな。

家族や村人たちは大喜び。帰ってきた子供たちを下へも置かぬ
大歓迎です。おしゃべり好きな「ますこみどん」も大はしゃぎ。

さて、楽しい里帰りの日々は、あっという間に過ぎて、いよいよ、
キツネの村に帰る約束の日が近づいてきてしまいました。村人
達は子供たちを返すのが惜しくなって仕方がありません。

「このまま返したら、もう、帰ってこないかもしんね」「そうだそうだ、
だいたい、無理やりさらったキツネとの約束なんて、反故にしちま
うべ」、こうハヤしたてたのは、おしゃべり好きな「ますこみどん」です。

ヤギ村長さんは、村人や「ますこみどん」の声を聞いて、「そうかも知
れんのう」と考えて、5人の子供を返さないことにしました。

さあ、それを聞いたキツネどん、「さらったオイラも悪いけど、約束を
守んねぇオマエだって、似たようなもんじゃねぇか」と、すっかり、ヘソ
を曲げてしまい、その後の話し合いが、ちっとも進まなくなってしまっ
たそうな。

読んであげるおかあさまへ
このお話は、大事の前に、目の前の小さな情実に流されてしまった村人達
が、「約束を守らない」という行為によって、キツネと同じレベルになってしま
った挙句、結局、有利に話を進められなくなってしまったことを物語っています。

※物語はフィクションであり、決して、最近の事件に題材をとったものでは
ありません。また、何らかの政治的な思惑などはまったく含んでいません。
M.N 

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