やうやう白くなりゆく山ぎは　少し明りて　紫立ちたる雲の　細くたなびきたる

Ｍ君　　おとうさん、↑こんなのをならったのですが、なんのことですか？
ちち　  げっ、げげげ　き、君って、小学生だったのでは・・・？

Ｍ君　　そうなんですけどね、○○せんせえが、おうちのひとにきいてきなさいって。
ちち　　えっ、あの、キレイな○○子先生が？よーし、じゃ、はりきって教えちゃうよ。

Ｍ君　　だ、だいじょうぶでしょうか・・・。まずは、「春はあけぼの」ですが。
ちち　　あ、これね、これは「春場所は、曙が優勝したなあ」ですね。

Ｍ君　　えっ、「あさしょうりゅう」だったんですけど。
ちち　　あのね、昔はず〜っと「曙」だったの。なにしろ、強かったからねえ。

Ｍ君　　ふーん、じゃあ、つぎの「やうやう白くなりゆく山ぎは」は？
ちち　　「ああ、けれど、生え際が少し白くなったものよのう」

Ｍ君　　おとうさんは、そうとう、しろいものよのう。
ちち　　えーい、余計なことは言わなくてよろしい。で、次は？

Ｍ君　　「すこし明りて」ですね。
ちち　　「あ、おまけに、ハゲてきちゃったよう」

Ｍ君　　ふんふん、つまり、「あけぼのが、ゆうしょうしたんだけど、あたまが、うすくなって
　　　　しまって、かなしい」とゆういみですね。
ちち　　う、うん。そ、そうだと思うぞ、お父さんは。

Ｍ君　　わーい、さすがにおとうさんです。じゃ、あした、がっこうで、はっぴょうします。
ちち　　え、ホント？○○子先生に、おとうさんから、よろしくって、ね、ね、ね。

・・・翌日、泣きながら学校から戻ってきたＭ君は、しばらくの間、お父さんと、一切口をきいて
くれませんでした。

さてさて、そんな季節になろうとしています。
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どーぞ、いっぱいご利用くださいね！えっ、【春眠暁を覚えず】ですって？　Ｍ．Ｎ
　　　
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