2003年07月06日 織姫様の羽衣?
梅雨時には珍しく、降るような星空の下、例によってM君とお父さんが散歩していました。

ちち   見て見て、きれいなお星様。もう七夕様だもんねえ。てくてくてく
M君  ほんとですね。ことしわ、おりひめさまとひこぼしさまが、あえるといいですね。とぼとぼ

ちち  おやっ?あそこの木の枝に、何かお洋服みたいのが引っ掛かってるぞ。
M君  な、なんでしょう・・・どきどき  あ、なんだか、みずのおとがします。

ちち  う、うーん、あのさ、ちょっと様子を見てくるから、ちょっと、ここで待っててくれる?
M君  さてわ、みずあびしている「おりひめさま」を、のぞいちゃおうってわけですね?

ちち  どきっ、そ、そんなことないぞ。じゃあしょうがない、一緒に行くかい?
M君  わーい、そうこなくっちゃ。じゃ、ぬきあし、さしあし・・・(しーっ)

ぱちゃぱちゃぱちゃ キャッキャッ

M君  ど、どうですかい。みえますかい?
ちち  1こ、こら、押すんじゃないの。もうちょっとで・・・ あ、あぶない!(ガラガラガチャ〜ン)

織姫  はっ、そこにいるのは、だ〜れ?

M&ちち  ひー、ご、ごめんなさい。け、け、決して覗いたりするつもりはなかったんですう。
M君  そう、ぼくわ、やめなさいってゆったのに、おとうさんが、むりやり・・・

織姫  なんだか怪しいわねえ。ま、いいわ、そこにある羽衣を取って下さる?
M君  はごろもって、このカンヅメ・・・じゃなくって、この、おようふくのこと?

織姫  そうよ。それがないと、あたしは国に帰れないのです。しくしくしく
ちち   おお、やけに大切にしているところをみると、さては、これ・・・

織姫  そう、さっき「アンの部屋」で買ってきたばかりなのよ。
M君  ああ、それで、こんなにすてきなのですね。 

嗚呼、予想されたオチで、大変失礼いたしました。涼しくって軽快な「アンの部屋」の夏物たちは、
まるで、「羽衣」みたい。ただ今、「なつものセール」実施中です。(PR) M.N

※編集部注
七夕伝説は、古く中国から伝来してきたものであるが、日本各地で地元の伝承と融合し、多くの
派生した物語を作っている。このエピソードは、奄美地方に伝わる七夕伝説をもとに、作者が勝
手にデッチあげたものである。


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